野球用語 和英辞典

1. クロスプレー: Close play / Bang-bang play

野球用語 クロスプレー

ボールと走者が交錯(クロス)する “Cross play”ではなく、審判が判定に迷うような際どい (Close)プレーのこと。Bang-bangとは「スリルに富んだ」という意味のスラング。


2. ジャンピングキャッチ: Leaping catch

野球用語 ジャンピングキャッチ

“Jump” はその場から真上に飛び上がるイメージで、打球を追った野手が走りながら「跳んで」キャッチする場合は “Leap” が正解。内野手がゴロを捕ったあと跳びながら投げる「ジャンピングスロー」は “Jump-Throw” が一般的。

ゴロ: Grounder/Ground ball


3. ダイヤモンド: Baseball diamond

野球用語 ダイヤモンド

バッターが打って一塁→二塁→三塁→本塁と走る「ダイヤモンド」の1周は約110 メートル。4辺の長さが等しい正方形ならば“Square”と呼ぶべきなのだが、4つのベースの中心を結んだ線は、実は正方形ではなくてDiamond (ひし型)なのでこう呼ばれるようになった。


4. セーフティーバント: Banting for a base hit / Drag bunt

野球用語 セーフティーバント

バットをボールに当てた打者も1塁セーフを目指すようなバント。左バッターが1塁方向にスタートしながら当てるバントは“Drag bunt”。 よく聞くセーフティスクイズ(Safety squeeze)とは、0アウトまたは1アウトの時に打者のバントの打球を見極めて3塁ランナーが本塁突入か帰塁かを判断する戦法。

バント(Bunt): 元の意味は牛などが角で頭突きをすること


5. 退場: Throw out

野球用語 退場

判定にエキサイトした選手や監督に対して審判がコールする「退場〜 !」は英語で“EJECT !” だが、“Get Out !”もアリ。満員の観客が一番に盛り上がるシーン。

監督: Manager/Skipper
審判: Umpire


6. トスバッティング: Pepper game

野球用語 トスバッティング

英語名はピンクレディのデビュー曲ではなくて、軽く投げた球をバットに当てるミート中心の打撃練習。“Pepper”には胡椒 (コショウ) の他に英語で「乱発する・浴びせる」という意味があり、ヒッティングを乱発するのでこう呼ばれる。


7. ネクストバッターズサークル: On-deck circle

野球用語 ネクストバッターズサークル

船員が作業の準備のため「甲板に出ている」というイメージで、次の打者が準備をする場所。「次のバッターはイチローだ !」は “Ichiro is on deck !”、 「その次がサブローだ」なら “Saburo is in the hole”。


8. ポテンヒット: Blooper / Chinker

野球用語 ポテンヒット

内野手の頭を超える浅いフライのことを「失敗・へま」の意味で“Bloop”と呼び、これが運良くヒットになると “Blooper”とか“Bloop single”と呼ばれる。マイナーリーグの1つであるテキサスリーグの選手が多く放ったことから “Texas Leaguer's Hit” とも呼ばれ、これが日本でも「テキサスヒット」に。


9. 振り逃げ: Uncaught third strike

野球用語 振り逃げ

3つ目のストライクをキャッチャーが捕れなければ、バットを振ってなくても可能。 珍しい1イニングに4三振(打者4人のうち1人は振り逃げ)は英語で “Golden Sombrero”。Sombrero とはメキシカン音楽に登場する大きな帽子のことで、サッカーで1試合に3点を取るハットトリック(Hat Trick) のハットよりも大きなイメージ。


10. 乱闘: Brawl

野球用語 乱闘

最近はめっきり少なくなった乱闘劇だが、ベンチに残っていると「罰金」を課されるため仕方なく参加する選手も。両チーム総出の乱闘は “Bench-clearing Brawl ”で、意味は「ベンチが空っぽになる乱闘」。

野球英語ハンドブック より