地球環境用語 和英辞典

1. 地球温暖化: Global warming

環境用語 温暖化

19世紀に始まった産業革命による急速な世界の工業化によって大量の二酸化炭素が排出された結果、地球全体の呼吸バランスが崩れて地表の温度が100年で約0.8℃上がったとされている。しかし一方では、そんな事実は無い・いやいや平安時代に比べて温度はむしろ下がっている、という意見もあって、何やら背後に環境マネーによる陰謀が秘められている様子。


2. 化石燃料: Fossil fuels

環境用語 化石燃料

石炭や石油・天然ガスなどの燃料の総称。大昔の動物の死骸や植物が土の中で熱や圧力を受けて、長い年月の間に生成された地球上に限りのある資源。燃やすと地球温暖化を引き起こす二酸化炭素や、大気汚染の原因となる硫黄酸化物などの有害物質が発生する。

二酸化炭素: Carbon dioxide (CO2)
硫黄酸化物: Sulfur oxide (SOx)


3. 世界環境デー: World Environment Day

環境用語 世界環境デー

1972年にストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して、毎年6月5日が世界的には環境の日と定められている。しかし日本では「虫歯の日」の翌日で「老後の日」というのが神戸市によって制定されている。「高齢者が楽しく元気に、夢と希望を持って生活できるように」という思いは果たして日本政府に届いているのだろうか ?


4. オゾンホール: Ozone hole

環境用語 オゾンホール

1982年、南極上空の成層圏のオゾン濃度が春期(9〜10月頃)に減少している事が日本の南極昭和基地によって報告された。その後北極でもオゾン層 (紫外線から地球を守る傘) の減少が確認され、層の薄くなった部分が人工衛星からは穴のように見える事からオゾンホールと名付けられた。

成層圏 (Stratosphere): 旅客機が航行する地上10km程度の上空から50kmまでの空気の層。


5. ツバル: Tuvalu

環境用語 ツバル

南太平洋に浮かぶ小さな島国。海抜が最高でも5mと低い国土で、地球温暖化による海面上昇の話になるたびに「ツバルが沈む」「さらばツバルよ」などと引き合いに出される。しかしその実態は、もともと珊瑚礁で出来た軟弱な土地の上に、大戦中のアメリカが無理やり空港建設やら開発をした時の重さで沈んでいるのが現状。


6. カートカン: CartoCan

環境用語 カートカン

ボール紙(Carton)で出来た缶。環境先進国のヨーロッパで開発され1996年に日本にも上陸。カートカンは国産材を30%以上も使用しており、間引かれた間伐材などを再利用する事で国内の森林の育成に貢献している。

環境先進国(Environmentally advanced country): 世界的に定評があるのがスゥエーデンとドイツだが、技術というよりも「環境保護やってます」的なアピールの面で進んでいる


7. レアメタル: Minor metal

環境用語 レアメタル

「レアメタル」は和製英語。鉄や銅・アルミのように大量に出回っている金属ではなく、リチウムとかプラチナなどの希少な31種類の金属で、電気製品や車などに多く使われており日本はレアメタル消費大国。レアメタルの中でも希土類(きどるい)と呼ばれる元素は特にレア (Rare=珍しい)。


8. ミドリムシ: Euglena

環境用語  ミドリムシ

池や田んぼに大量に発生し、二酸化炭素を食べると言われるミドリムシは、虫といっても植物と動物の中間的な存在。動物のように自分の意思で移動して、細胞内に持った葉緑体でCO2(二酸化炭素)を取り込んで光合成を行う。栄養が豊富で健康食品に使われるほか、最近では環境に優しいバイオ燃料としても注目されている。


9. PM2.5: Particulate matter 2.5

環境用語 PM2.5

排気ガスなどによる大気汚染の成分のうち、直径が2.5μm(マイクロメートル)以下のもので、日本語では「微小粒子」と呼ばれるもの。気管を通り抜けて肺の奥まで入りこみ、ぜんそくや気管支炎・がんなど人体への悪影響が大きいとされている。

μm = 1ミリの千分の1。髪の毛の直径が約70μm


10. 熱帯夜: Sultry night

環境用語 熱帯夜

最低気温が25℃以上の暑い夜。「トロピカルナイト」とカッコ良く言いたいが、それでは逆に涼しげな夏の夜のパーティとなってしまう。蒸し暑さを表現する英語ならば “Sultry”とか“Muggy”が適訳。

環境英語ハンドブック より